専用列車によって営業所に運ばれてきた石油は「油種」「数量」を厳重にチェックした後、荷卸しされます。ガソリン・灯油・軽油・重油など油種別の専用配管を通り、それぞれの貯油タンクに保管。臨海製油所と営業所間の列車は、時刻表にそって効率よく運行するため、荷卸しの時間はわずか90分です。この間にドラム缶で約6,000本分の石油を、安全かつ効率よく荷卸しする設備を完備しています。
高知営業所は当社唯一の臨海部の油槽所であり、製油所から内航船により石油受け入れを行っております。
当社は、内航船の手配から保管・出荷までを一貫して行います。
石油は、動力や暖房の燃料であるため、人・物の動きや天候・気温によって消費に変化が生じます。当社では、永年積み重ねた需要動向のデータに、ガソリンスタンドなどの届け先情報も組み込み、消費の細かい変化を先取りする在庫管理を徹底。7営業所の142基、総容量158千キロリットルの貯油タンクすべてについて行い、いつでも注文どおりの石油を出荷できるよう準備しています。
こうした日々の変動は、基幹システム「CLOVER」で解析することにより、リアルタイムで出荷・在庫を把握。より迅速で的確な対応が可能となりました。
営業所のタンクに保管されている石油は、ガソリンスタンド・工場などの注文に応じて、全営業所で1日延べ約2,000台のタンクローリーにより需要家まで配送されます。タンクローリーの稼働率を高めるため、早朝や夜間また休日の出荷にも対応するなど、石油元売会社のニーズに応えています。また、一部営業所ではパイプラインによる隣接油槽所への出荷も行われています。
